白旗の少女 比嘉 富子
9月30日テレビ東京、21時からの放送で「白旗の少女」
を見る。以前この少女の写真を見たとき、大きなショック
を受けたが、今回の放送で当時の状況が分り、また深い
感動をうけた。
原作「白旗の少女」比嘉富子著、講談社青い鳥文庫刊
64年前、米軍との地上戦が行われた沖縄で、家族と
離れた7才の少女が、一人で戦地を生き抜いた真実を
描いたドラマ。少女役の八木優希のたくましい演技が
見れる。
敗戦から約30年、富子(黒木瞳)は本屋で、米軍に白旗
を掲げて投降する自分の写真を偶然みつけ、昔の記憶を
甦らせる。米軍上陸前の家族(父、母は亡くなっていた、
二人の姉、一人の兄)との牧歌的な農業生活、首里の
近く。
米軍上陸後、父は日本軍あての農産品作業支援に出て
行ったが、これが最後の別れになった。父は人と同じ
ことをするな、自分の頭で考えで行動しろとの訓えを
残した。
南に逃げろとの軍や人々の声に押されて、南への逃避
が始まった。途中、兄が機銃掃射弾で死んでいることが
発見された。また二人の姉ともはぐれ、一人となった。
7才の富子は、米軍の爆撃に怯え、刀を持った日本兵に
追われ崖から落ちる。飢えをしのぐため、死んだ日本兵士
の食料をあさり、集団自決する家族にも出会う。
体を動かせないお爺さんと盲目のお婆さんに、或るがま
(壕)で出会う。投降勧告ビラが舞い込み、スピーカーで
日本語の投降勧告を聞き、老夫婦が白旗を作ってくれ、
壕外に出るよう言われた。夫婦は壕に残った。
沢山の投降者に続いて、白旗を掲げて歩いていた富子
を米軍カメラマンが写真に撮った。トラックで護送される
途中、はぐれた二人の姉にも会えた。
沖縄には、生き残った我々には後ろめたい気持ちがあり、
旅行などできなかったが、「ひめゆりの塔」のお参りは
どうしてもしなくちゃとの思いで、2003年2月、今は
亡き妻と沖縄を訪れた。
「ひめゆりの塔」は、沖縄陸軍病院第3外科壕の跡に立つ
慰霊碑、糸満市にある。
当時第3外科壕に学徒隊として従軍していた、ひめゆり
学徒隊にちなむ。県立第1高女の校誌名{乙姫」と沖縄
師範学校女子部の校誌名「白百合」を組み合わせた
言葉で、もとは「姫百合」であったが、戦後ひらがなで
記載されるようになった。


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