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ソニー赤字2200億円 2012年3月期

日本経済を牽引してきた製造業の苦境が鮮明になってきた。
ソニーは2月2日、2012年3月期決算の純損益が2200億
円の赤字に拡大する見通しを発表。
電機や自動車、素材で大幅な赤字が目立つ。シャープも今期
の純損益が過去最大の2900億円の赤字と予想。パナソ
ニックは、純損失の見通しが最悪だった02年3月期の4272
億円を超える模様だ。

マツダとNECが1千億円、住友金属が550億円、TDKが
110億円、任天堂が650億円と、今期の純損益の予想は
巨額の赤字が並ぶ。

日本企業は高品質で安い商品を輸出して成長してきた。
85年のプラザ合意以降も円高で苦しい時期はあったが、
海外進出による生産拠点の分散や合理化の努力などで
乗り切ってきた。

だが、今回は対ドルの為替レートが07年に1ドル=124円
をつけた後、僅かな期間で50円近くも円高になった。
コスト削減が追いつかずに利益が急減したうえ、世界の市場
では、自動車やテレビなどの分野で韓国勢が猛烈に追い上
げている。

テレビ事業の不振にあえぐソニーは、ずっと赤字を解消できな
かったハワード・ストリンガー社長(69)から平井一夫副社長
(51)が社長兼最高経営責任者(CEO)のバトンを引き継ぎ、
再生を目指す。
国内各社がテレビ事業にてこずるなか、どうソニーを浮上
させるのか。

2005年6月から始まった、7年間のストリンガー体制の
成績はとても誇れるものではない。
7年間のうち、後半4年間は純損益は赤字。なにより、着任時
から最大の経営課題だったテレビ事業は8年連続の赤字の
見通しで、黒字化は最後まで果たせなかった。
肝心のヒット商品は打ち出せなかった。電子機器から音楽、
金融などと巨大化したグループを束ねようとしたが成果を出せ
ない。単価下落にソニー・ブランドは通用しなかった。革新性を
打ち出す米アップルに遅れをとった。

平井氏にとってまっさきに手をつけなければいけないのは赤字
が続くテレビ事業の「止血」。然し、共同会見で強調したのは、
すでに世界首位の画像センサーや、自らが主導してきたプレイ
ステーションなどのゲーム事業だった。それはテレビのような
値下がりが激しい事業は徐々に縮小するという意思表示でも
ある。成長性もあり、利益率が高い内視鏡や超音波診断装置
などの医療分野にも注力すると力説した。

平井氏は、ソニー本社の勤務経験がないまま、ゲーム子会社
の社長から経営幹部に抜擢された異色の人材。社長選びに
関わった社外取締役は「カリスマ性はないが、まわりのよさを
引き出す力がある。と。

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