東京電力の経営(68) 1号機溶融燃料 格納容器底コンクリを侵食
1号機溶融燃料下部コンクリートを 65cm浸食
11月30日 19時6分 NHK News
東京電力福島第一原子力発電所の事故で、メルトダウンが
起きた1号機の燃料は、鋼鉄の原子炉の底を突き破って
相当の量が格納容器に落下し、容器の底のコンクリートを
溶かして最大で65センチ浸食していると推定されることが、
東京電力の解析結果から分かった。
2号機と3号機についても一部の燃料は格納容器に落下し
ていると推定しており、改めて事故の深刻さが浮き彫りに
なっている。
福島第一原発の1号機から3号機については、核燃料が
溶け落ちるメルトダウンが起き、一部の溶けた燃料が原子炉
から格納容器に落下したとみられているが、事故から8か月
以上がたっても、詳しい状況は分かっていない。
これについて東京電力や国内の複数の研究機関が、これ
まで得られた原子炉の温度や注水状況などから溶けた
燃料の状態を異なる方法で解析し、30日、国が開いた
研究会で結果を発表した。
このうち東京電力の解析では、最も厳しい評価をした場合、
1号機については、すべての燃料が溶け落ち、原子炉の底
を突き破って相当の量が格納容器に落下したと推定している。
格納容器の底にはコンクリートがあり、さらに鋼鉄の板で
覆われている。燃料が格納容器の底に落ちると、高熱で
反応してこのコンクリートを溶かして浸食するということで、
最悪の場合、1号機で65センチの深さまで達すると推定して
いる。最もコンクリートの薄いところでは、格納容器の鋼板
まで37センチしかないということで、改めて事故の深刻さが
浮き彫りになっている。
また、2号機と3号機についても、最悪の場合、それぞれ
57%と63%の燃料が溶け落ちて、その一部が格納容器に
落下したと推定している。東京電力によると、原子炉と格納
容器の温度は、21日現在で、いずれも100度以下になって
いて、溶けた燃料は水で冷却されており、コンクリートの浸食
は止まっていると評価している。研究会では、このほかの
研究機関の解析結果も発表され、複数の結果を基に原子炉
や燃料の状態について議論された。東京電力や国は、今回
の解析結果をさらに詳しく分析し、今後の廃炉に向けて
核燃料をどのように取り出すかなどについて検討することに
している。
原子力安全基盤機構、技術参与の阿部清治さんは、東京
電力の解析結果について「間違っているとは思わないが、
まだ第一歩だと受け止めている。解析結果は一つだけでは
答えを導き出すことができないからだ。今後はいろいろな
解析結果を積み重ねて、事故の実態を分析していく必要が
ある」と話している。


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