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幹細胞

人体組織を再生する細胞を幹細胞(Stem Cell)という。最も有名なのは
胚性幹細胞(ES幹細胞Embryonic Stem Cell)で、すべての組織に分化
する全能性をもつ。
受精卵の細胞がこれに当り、人間のすべての組織をつくりあげる。この
能力に着目し、体外で受精させたES細胞を使い、医療に応用する研究
が盛んだが、受精卵じたい、すでにひとであり、これを利用するとは殺人
にあたるとして、倫理問題が起きている。米国議会でもこの応用を進める
法案は再三にわたり、拒否されている。

幹細胞はES細胞のほかにも、たくさんあり、血液中、骨髄、肝臓、皮膚
等にある。幹細胞とは、発生における細胞系譜の幹(Stem)になるもの
で、これから細胞が新規に作られる。骨髄のなかの幹細胞を医療に使う
方法が盛んで、これを例えば、脳梗塞の部分に注入すると、血管や脳
神経の再生がはかれるという。心臓の冠動脈の再生もあるという。
骨盤の骨髄液をとりだして、利用しているようだ。
骨髄の幹細胞の内、間葉幹細胞は脳神経再生に有効のようだ。
韓国では脳手術により注入しているが、間葉幹細胞は骨髄幹細胞の
0,1%しかないので、日本では幹細胞を培養の上、血液に注入する
方法が進んでいる。

造血幹細胞は臍の管に多量あり、また若い細胞なので、これを冷凍
保存する方法が進んでいる。韓国ではこれが特に盛んで、自分の子供
の将来を考え、保存する人が多い。費用は約16万円という。
中国には千年前から人気のある「十全大補湯」という漢方薬があり、
最近の日本の研究では、造血幹細胞を増やす効果があるという。
これは10種類の漢方薬を合わせたもので、漢方薬恐るべし。

一方、幹細胞の維持ができなくなると、早老や不妊がおこるという。

幹細胞は良いことばかりのようにみえるが、厄介な問題もある。幹細胞
が癌になった場合、幹細胞の本来の性質、毒物が入ってきた時、ポンプ
作用で細胞外に排出する能力を、がん幹細胞も持っており、抗がん剤が
入ってきても、これを排出するので効かないということになる。一見がん
が直ったように見えても、小さいがん幹細胞が残っていると、再び
がん細胞をつくり始める。すなわち再発だ。
癌細胞一個の大きさは百分の一ミリで、検査装置の進歩で5ミリになった
がんを見つけられるようになったといわれるが、まだまだ道は遠い。
がん幹細胞は普通の幹細胞と同じく長生きだ。
しかし、がん幹細胞の特徴、システムの研究が進んでいるので、がんの
正体解明に近づいたといえる。
今後迅速な研究、対応が進むことを祈る。

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Comments

最近になって初めて、日本の癌学会でも癌組織の根源細胞である癌の幹細胞に関する論文が発表され始めました。癌の幹細胞に関する研究だ進展すれば、将来の癌研究や癌治療に重大な転機を齎すものと期待されます。小生は1992年以来、癌の幹細胞に対処する治療概念、すなわち、今までにない全く新しい治療概念を記載した論文17編を国際的な医学雑誌に発表しています。 それらの論文資料にご関心のある方には、個人的に無料で郵送致しますので、郵送できる宛先をお知らせ下さい。
780-0870 高知市 本町 5-4-23 平田病院 平田陽三
電話: 088-875-6221 Fax: 088-871-3801
E-mail: hphirata@mb.inforyoma.or.jp

Posted by: 平田陽三 平田病院 | 2008.08.26 at 11:44 AM

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